アサダメッシュが推奨するスクリーン印刷の標準 - A(ASADA)標準
近年、スクリーン印刷は急速な要素技術の向上により、様々な分野で40ミクロン以下の細線が量産で印刷され始めようとしています。汎用性が高いことで知られるスクリーン印刷ですが、高品質な印刷を実践するためには、メッシュ材料の選択から印刷条件の設定まで全てを適正化する必要があります。
アサダメッシュは、ステンレスメッシュを使用した高品質スクリーン印刷を多くの人に実践していただく為に、弊社独自のA(ASADA)標準を提案します。
ステンレスメッシュの特徴

スクリーンメッシュは量産で使用することを前提に、できるだけ強度が高いものを選択してください。メッシュの強度は版離れや印刷寸法精度、版寿命などに大きな影響を与えるため、最も重要な項目になります。特に高メッシュになるほど強度は低下しますので、ファインライン印刷では注意が必要です。アサダメッシュ規格表の「強度指数」を参考にしてください。寸法精度の要求が厳しい場合、または高粘度ペーストで版離れが困難な場合には、特に強度が高いHS-Dメッシュ(超高強度メッシュ)を使用してください。
開口率の大きさにより印刷時のインクの吐出性が左右されます。開口率が高すぎるとインク吐出過多の不具合を引き起こし、印刷解像性が悪化します。アサダメッシュは、ファインラインの印刷には開口率40%を推奨しています。
メッシュ厚は版解像性や印刷膜厚に影響を与えます。ステンレスメッシュの厚みは、カレンダー(圧延)加工により、薄く、均一にすることができます。規格表以外の厚みも対応可能です。
版開口幅がスクリーンのメッシュピッチ(25.4mm÷メッシュ数)の2倍以上の場合、最も安定して印刷できます。インクの印刷性能が高い場合は、メッシュピッチの1.5倍でも良好に印刷可能です。インクの粘弾性をさらに最適化できれば、ピッチの0.8倍までの印刷が可能です。